2020-01-01から1年間の記事一覧

先祖調査18 ~南の島~

私の父方祖父の旧姓は馬場である。祖父は私が5歳ごろに亡くなっており、祖父の事は殆ど何も覚えていないので、もちろん祖父の兄弟の名前も古い戸籍を見て初めて知ったのである。そんな祖父の兄弟で、目に止まった人がいた。A雄さんといい、祖父より6歳下で明…

先祖調査17 ~市来馬改帳~

さて、次に目を付けた郷土資料は、「くしきの 24号」である。地元の郷土研究会が定期刊行している雑誌で、郷土資料というか、タウン誌的な感じだろうか。地元の古文書研究会の定例会で課題となる古文書を決めて、それを読解するというのが雑誌のコンセプトら…

先祖調査16 ~熊本の話~

ちょっとだけ脱線して熊本の話を。 私は11年程度、熊本に住んでいたが、鹿児島以上に明治の歴史が盛りだくさんであった。その一つが神風連の乱である。神風連の乱は、不平士族の反乱として、萩の乱や佐賀の乱と同じ位置づけで語られることが多いが、その性格…

先祖調査15 ~郷土愛の塊のような本を見つけた③~

さて、この森元平角なる人物、何者なのか?まず考えないといけないのは、たまたま苗字が同じだけの人ではないのか?ということである。結論から言うとその可能性は低いと思う。明治初年の士族の退職金である金禄公債は、ほぼ全ての士族が受領しているはずだ…

先祖調査14 ~郷土愛の塊のような本を見つけた②~

私は更に頁をめくり、読み進めた。すると今度は、同じく稲荷神社の庚申供養塔が目にとまった。庚申信仰とは、中国の道教に起源を持ち、庚申の日(60日に1度)の夜に体から虫が這い出てきて天帝に自分の悪事を告げ口するので、虫が出てこぬよう、夜通し講を開…

先祖調査13 ~郷土愛の塊のような本を見つけた~

戸籍で遡れる先祖は、明治19年に存命であった方までで、古くても江戸末期の文化・文政年間程度生まれの方ではなかろうか。だが、先祖調査の醍醐味は、色々な資料を元に戸籍を越えたその前を追及することである。その手法として、本家で檀那寺を教えて貰い過…

先祖調査12 ~昭和28年祖父母の謎の行動~

さて、最初のころにちょいと書いたことがあるのだが、古い戸籍を見て気付いたことの一つに、馬場姓の祖父と、森元姓の祖母は、昭和28年に離婚し、1ヶ月後に再婚するという謎の行動をしている。このとき、祖母の籍に入り直しており、馬場姓から森元姓になって…

先祖調査 ~聖地へ行く②~

っちゅうわけで、一通り先祖のお話を頂き、私は先祖の家を後にした。お墓の場所を教えて頂き、帰りがけに先祖の墓参りをしてきた。お墓は家から車で5分程度の山中で、森元家のお墓のエリアには新しいものから、古いものまで多数あった。見るからに古いお墓は…

先祖調査 ~聖地へ行く①~

昨年の某月某日、私は薩摩の地に降り立った。全く見ず知らずの本家に連絡し、「いつでも先祖の墓参りに来て下さい~」という社交辞令を真に受け、ノコノコと来てしまったのである。だがこうして厚かましい振りをしないと、2度とチャンスは訪れないだろう。熊…

先祖調査9 ~図書館は神様です~

話はまた、最近の話に飛んでしまうが、金禄公債證書渡牒のような、先祖に繋がるような資料を鹿児島県立図書館の蔵書で発見して以来、私は目ぼしい資料を検索しては、コピーを取寄せている。しかしながら、取寄せてもほぼ全ては徒労に終わり、なかなか先祖に…

先祖調査8 ~ブラタモリしてみました~

前回、土地台帳について言及したが、少し脱線したい。前回も書いた通り、土地台帳を通して、その土地の歴史を知ることが出来るのである。先祖とは全く関係無い場所だが、私には、なじみのある、とある場所があり、そこを通る度に色々と気になるのである。も…

先祖調査7 ~ファーストコンタクト~

よく見てみると、明治初期の居住地は「鹿児島県~~村○○○番戸」であるが、次の戸籍では「××××番地」である。これは、戸籍調査でよく遭遇する番地番戸問題である。戸籍を作成した目的は、地租を確実に徴収することであったが、それには村人の居住地を明確にす…

先祖調査6 ~いずこに?~

さて、話は森元家に戻る。先祖調査の鉄則。年長の親類に聞け。年長者の情報に勝るものはないのである。というわけで、伯父(父の兄)と話す機会があったので、疎開先であった鹿児島の森元家について聞いてみた。だが、わが父もそうだったが、兄弟達は疎開先…

先祖調査5 ~ところで母方~

さて、これまで父方の先祖について書いてきたが、今回は母方先祖の調査状況について、ちょいと書いてみたい。母方の先祖についてはまだ調査は殆ど進んでいない。しかし、父方の森元家は謎の家系であり、ほぼゼロからの調査であることに対し、母は本家出身で…

先祖調査4 ~金禄公債②~

さて、コピーを送って頂いた。1頁目。明治の匂い、テンション上がる! じゃん。 じゃんじゃん。 じゃんじゃんじゃん。 造右衛門様キタ~!天保六年生まれの私の高祖父である。我が先祖は、父が言っていた通り、やはり士族だったのだ。造右衛門様は、家禄支給…

先祖調査3 ~金禄公債~

さて、この戸籍の本籍地表示は「市来郷」と記載されているが、明治22年の町村制施行により、「市来郷」は「市来村」に改められている為、この戸籍は明治22年より前に作成されたものである。そして、戸籍というものは明治19年に登場している。即ち、これは、…

私の先祖調査2 ~戸籍の取得~

ネットで”先祖調査”で検索すると、結構色々とヒットする。先祖調査の専門業者もいるらしい。価格設定は色々だが、概ね江戸末期まで遡り4~50万、江戸中期までで100~200万、戦国時代までで400万程度。高い。というわけで、勉強しながら自分で先祖調査を行う…

私の先祖調査1 ~きっかけ~

両親が亡くなったとき、相続処理の為に古い戸籍を入手したのであるが、それ以降、先祖に興味津々になってしまった。色んなことに影響され易い私。ということで、私の先祖調査について書いていきたいと思う。まぁ、自分の胸に留めておいてもいいのだが、なん…

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