先祖調査8 ~ブラタモリしてみました~

 前回、土地台帳について言及したが、少し脱線したい。前回も書いた通り、土地台帳を通して、その土地の歴史を知ることが出来るのである。先祖とは全く関係無い場所だが、私には、なじみのある、とある場所があり、そこを通る度に色々と気になるのである。もしかしたらそこはかつて、そうだったのではなかろうか?などと思うのである。なぜなら、その場所には、かつてのそれを思わせるような遺構というか、痕跡のようなものが目に付きにくいところに転がっていたりするのである。地元の人いわく、「大昔はそうだったらしい」と言う人もいれば、「違う」という人もいる。確かめずにはいられない私。というわけで、地方法務局で土地台帳を調べてみた。土地台帳の地目欄や地図を見れば、歴史が分かるのである。で、どうだったかというと、、、

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とても気になるのは、赤枠の場所である

これは、付属地図であり、正しくは、「土地台帳に準ずる公図」という。明治初期のその土地付近の地図である。私が気になるのは、この赤枠付近である。で、拡大してみると、、、

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そこは「墓地」だった!

そうなのである。そこは今は単なる藪なのだが、墓地を思わせる痕跡がひっそりと残っているのである。予想通りだった。まぁ、昔は至る所に墓地が散在していたわけで、元・墓地なんて珍しくともなんともないけどね。「あそこは江戸時代は刑場だったらしいよ」という人もいたのだが、さすがにそれは違っていたようだ。ちなみに、江戸時代に刑場だった場所は、土地台帳の地目欄に「行刑場」や「仕置き場」と書かれるのだが、レア過ぎて今まで見たことがない。見たことがある人がいたら、是非とも教えて頂きたい。普段何気無く散歩する道も、こうやって痕跡から歴史を知ることで新しい魅力が発見出来るのである。なんかブラタモリみたいな感じになってきた。

 ちなみに、土地台帳は法務局で無料で自由に閲覧出来る。閲覧したい地番を申請すると、分厚いファイルを持ってきてくれるのだが、ここから先の対応は地方法務局によって異なる。原則は、基本的には申請した地番しか閲覧出来ないことになっており、係の人が目を光らせているまじめなところもあるが、ファイルを持ってきたら放置してくれるところもある。こういう局なら先祖が住んでいた場所を調査し易い。当時は○○村に住んでいたらしい、ということさえ分かっていれば、その地域の土地台帳を全部調べ、土地所有者の名前と先祖の名前が一致し、尚且つ地目が「宅地」になっているところが、即ち、先祖の居住地であった場所である。気合いがあれば大丈夫!